どのようなものでも趣味を持っていると、それを楽しむことで満足感が得られて日々の生活に張りができます。
日本で楽しまれている趣味の対象にはたくさんのものがありますが、中でも色々な楽しみ方ができるのが絵画です。
絵画の楽しみ方の代表的なものとしては、鑑賞というやり方をまず挙げることができます。
例えば美術館に行って有名画家などが描いた素晴らしい作品を見ると、気持ちがとても豊かになります。
また完成された有名画家の作品でなくても、コンクールに出品された、これから伸びて来るかも知れない画家の作品を見るというのも楽しいものです。
絵画を自宅に飾るという楽しみ方をしている人も多いでしょう。
高価なものでなくても自分好みの作品を飾るだけで、部屋の印象が良い方向へガラリと変わるのです。
これらと違ってよりクリエイティブな絵画の楽しみ方としては、自分で描くというやり方があります。
例え最初は上手でなくても、自分の手で精魂込めて書き上げた作品は、その人にとっては有名作品に負けない価値が感じられることでしょう。
独学で技術を身に付けるのもいいですが、レッスンに通って少し専門的な技術を身に着けると、腕前が上達してより描くのが楽しくなる可能性があるのでおすすめです。
世界的に有名な絵画に「叫び」があります。
この絵画はノルウェーを代表する画家のムンクによる作品で、何か叫んでいるような人物の顔を多くの人が想像できます。
しかし実際は叫んでいるのではなく、夕暮れ時に突然幻聴と幻覚に襲われて恐怖から手を耳に当てて不安に陥っている様子を描いたものです。
この体験はムンク本人のものであり、そのことが日記にも残されています。
「叫び」は5点以上の作品があり、最も有名なのはオスロ美術館に所蔵されている油彩画です。
その他にもムンク美術館が所蔵するテンペラ画やパステル画、リトグラフなどがあります。
ノルウェー人の実業家が所有していた「叫び」は、2012年5月2日にニューヨークで行われたオークションで、当時では最高額の1億1992万2500ドルで落札されました。
これらの絵画は、高い評価額でも注目を集めましたが、盗難が多かったことでも知られています。
ノルウェーで1994年2月に開催されたリレハンメルオリンピックでは油彩画が盗難に遭い、その3ヶ月後に犯人が捕まって作品が戻りました。
2004年8月にはテンペラ画が盗まれ、2年後に犯人は確保されましたが、液体による損傷がひどく完全には修復できませんでした。
2024/11/6 更新